どんな病気?
国民病とも言われるほど多い病気で、足の水虫は21.6%、爪の水虫は10%の人が持っていると言われています。
原因は、皮膚糸状菌という真菌が、皮膚の表面に侵入して感染することです。
代表的な症状としては、指の間がふやけて皮がむけたり、小さな水ぶくれができたりします。かゆみはないことも多いです。
爪の水虫の場合は、爪の先端や側面が白く濁り、段々と爪自体が分厚く変形してきます。
水虫くらいと考えて放置されることもありますが、爪にうつると治療に長期間かかること、時に「たむし」といって体にうつってしまうこと、家族にうつしてしまうかもしれないこと、などから気づいた時点で早めに治療を受けることをおすすめします。
糖尿病がある方の場合は、水虫から感染や壊疽になることもあるため、特にしっかり治療を受けていただくようお願いしています。
診断
水虫の診断を見た目だけで行うことはありません。
皮がめくれたところや、白く濁った爪を採取して、顕微鏡で白癬菌がいることを確認して、診断します。
治療
足の水虫に対しては、抗真菌剤の塗り薬の治療を行います。
見た目が良くなってすぐにやめると再発するため、しばらくは塗り続けていただき、ご自身の判断で中止しないことが完治のためには重要です。
足の裏やかかとの皮膚が水虫によって分厚くなっている場合は、飲み薬を使用することもあります。
また、爪の水虫に対しては、塗り薬と飲み薬の治療があります。
爪の変形の程度や、他に飲んでいる薬があるかなどにより、どちらの治療を行うか選択します。