当院では、乾癬(かんせん)の塗り薬などで十分な効果が得られなかった方に対して、オテズラ錠の処方も行っております。
患者様の症状に合わせて、処方いたしますので、お悩みの際はご相談ください。
乾癬とは
乾癬は、皮膚に赤い斑点や盛り上がり、白銀色の鱗屑が現れるといった症状がみられます。
特に頭皮や肘、膝などに症状が出やすいです。
乾癬の原因はまだ完全には解明されていませんが、遺伝的要因と不規則な生活や食事、ストレスなどによる環境的要因が関係していると考えられています。
乾癬の治療
乾癬は、症状の悪化と軽快を繰り返す慢性疾患であり、症状の程度も軽症から重症までさまざまです。
そのため、患者様にあわせて、治療法を選択していきます。
治療法としては、外用療法(塗り薬)、内服療法(飲み薬)、光線療法などがあります。
オテズラ錠とは
2016年、乾癬の飲み薬としてオテズラ錠が新たに保険適用となりました。
乾癬は、炎症を引き起こす物質を作り出す「PDE4」と呼ばれる酵素が過剰に発生することと発症に関係があるといわれております。
オテズラ錠は、この「PDE4」と呼ばれる酵素の働きを抑えることで、炎症を抑え、乾癬の症状を改善します。
なお、飲み始めの頃に吐き気や下痢、頭痛などの副作用がみられることもあります。
これらの症状は、飲み始めてから2週間以内にあらわれ、4週間以内におさまることがほとんどですが、適宜医師の診察を受けるようにしましょう。
治療の対象者
従来の治療法で十分な効果が得られなかった方が治療の対象となります。
以前にオテズラ錠を飲んで、かゆみや発疹などのアレルギー反応が出たことがある方、妊娠または妊娠している可能性がある女性の方は治療を受けられません。
治療を希望する場合は、医師に相談し、自身の症状や体質が適しているかどうかを確認しましょう。
服用について
最初の2週間は「スターターパック」を使用します。
初日は、10mgを朝に1回服用し、2~6日までは、毎日10mgずつ増やしながら1日2回服用します。
徐々にお薬の量を増やすことで、副作用の発現を抑えます。
6日目以降は、1階30mgを1日2回服用します。
費用のご案内
3割負担 | 1割負担 | |
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スターターパック(14日分) | 6,831円 | 2,277円 |
3週目以降(28日分) | 16,632円 | 5,544円 |